梨本卓幹の留学日記

ピアニスト梨本卓幹によるリアルタイム留学譚!

2018-10-22

ピアノがやってきた話

ハンガリーで住んでいるお部屋にピアノがやってきたときのお話です。

僕のお部屋には、大家さんが昔使っていたアンティークなピアノが元々置いてありました。

とりあえずは音が出るのですが、練習に耐えられるかというとそんなことはなく…(味はあるんですけどね)

ということでもう一台ピアノをレンタルすることにしました。ハンガリーでのピアノレンタル相場は月1万〜3万フォリント(日本円にすると5000〜15000円くらい)くらいだそうです。

といっても、「ピアノレンタル業者」のようなものがあるわけではなく、それぞれ楽器屋さん、ピアノ工房、調律師さんなどと交渉などして特別に貸してもらう。そんな感じです。

ピアノ選び

ハンガリーでは基本的に日本のように整備されたピアノと巡りあえることは、ほぼありません。ということは、「なんとか耐えられるピアノを選びこと」がハンガリーでのピアノ選びが意味するところとなるわけです…苦笑

ピアノがやってきた!

ピアノ選びのあと、楽器の調整をしてくれて、1週間ほどで家に届けてくれることになりました。

日本だと、梱包してクレーンやトラックで移動させて、その移動中も楽器の状態が変わらないように空調が入っている。なんて素晴らしい状況での運搬をしてくれることが多いんですが、ハンガリーでそんなことは、まぁ、ないわけです笑

家とピアノ屋さんは歩いて20-30分ほどの距離があるのですが、「あと10分くらいで着くね」と電話をもらって家の外で首を長くして待っていたんです。

普通トラックとか、せめて軽トラとかそういうものが来ると思うじゃないですか。

トラック来ないなぁと思ってると、少し離れたところからゴロゴロゴロゴロと重いものをキャスターで転がすような音がするわけです。見に行くとご想像の通り、それがピアノなんですが笑

この通り梱包もなにも、あったもんじゃありません!ハンガリークオリティ!その20-30分の道のりをずっとこうしてゴロゴロしてきたのかと思うと、その絵面のシュールさに笑いが込み上げてくるのと同時に楽器が心配になります笑

このあと階段をマンパワーで持ち上げてもらい(めちゃくちゃ苦しそうに吠えてた。)、部屋で組み立ててもらいました。

その結果がじゃーーん!!!

選ばれたのは

選べるピアノも、見たことも聞いたこともない、雰囲気だけはある、みたいなピアノばかりなのですが、しかし!!タイミングと運が絶大なる味方をしてくれまして、選択肢にYAMAHAを入れることができました。YAMAHAだからと過信してはならないものの、試弾させてもらうと好感触♪ やはりYAMAHAは強い。どんな環境でも一定の安定した状態をキープしています。

選ばれたのは、YAMAHAでした。

よろしく相棒

留学している分際で、二台ピアノがあるなんてどんなブルジョワだ、と思われるかもしれませんし、実際自分でも思いますが(笑)、この運に味方された最高な環境は活かさなければなりませんね!

よろしく相棒!

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