2020振り返り

はやくも年の瀬、大晦日でございます。今年はブダペストでの年越し。家族と過ごさない年越しは人生初です。


さてさて、今年は、もはや言わずもがな、誰にとっても大変な1年でしたね。社会が、世界が大きく変わりました。今年の初め頃の写真なんかをみると人と人の距離や密度、マスクのない世界、というようなものにギョッとしてしまいます。


まぁしかし、そんな暗い話は誰が言わなくたってもうみんな嫌ってほど分かっているのです。

ならば、何ができなかったではなく、


何をしたかを話そうじゃないか!!!



ざっと1年を振り返る


さてさて、梨本さんよ、アンタは今年なにをしたんだい?

ふむ。何をしたかな。学校も閉鎖でなくなっちゃったし、友達ともほとんど会ってないけど、どうだったかな???


1月

2020の初めは日本の実家で迎えました。おせちとかお雑煮とか食べて、日本酒飲んで。羨ましいな去年の自分・・・

このときは中国ではウイルスが騒がれていましたが、日本や世界ではまだ全くウイルスの脅威を感じていなかった時期ですね。オリンピックイヤーだ!とかって騒いでいた記憶があります。


リスト音楽院修士課程最後のゼメスターを受けに戻って、初めてユジャ・ワンを聞いたり、雑誌『ショパン』に僕の記事が掲載されたりしました。リスト音楽院での生活を綴っています。


2月

2月になると少しヨーロッパでウイルスが騒がれるようになってきて、「マスク=超絶体調不良」というイメージのあるヨーロッパでもマスクをする人がちらほら出てくるようになりました。

そんな中、留学中初の海外、そして僕にとっては高校2年生のときに初めて訪れた海外でもある、ポーランドでのセミナーを受けました。いったいいつになったらそのときの記事を書くのかと自分でも困っているそのセミナーはワルシャワのショパン音大で開催され、アンナ・ヤストシェンプスカ=クイン教授のクラスで2週間弱勉強しました。

ショパンの歩んだワルシャワやクラクフの空気を吸って、街並みを肌や胃袋で感じて、大変充実した講習会でした。



4月

3月末に、ヨーロッパのどこよりもはやく外出制限令が敷かれたハンガリー。コンサートなどは全て一旦キャンセル&授業もオンラインに。

そしてこの辺りから料理への目覚めが始まります笑

ドーナツを作ってみたり、ドレスドオムライスとかいうお洒落な食べ物を作ってみたり。


小麦粉万能説を唱え始めました笑


そしてYouTubeやInstagramを充実させようかなと考え始めて演奏動画や即興演奏動画を撮り始めたのもこの時期かな?


▶︎その他『本日の即興演奏』プレイリスト


日々、その時々で感じたことをテーマにしてそれを即興で描くというのは、なかなか面白いものでした。



5月

ディプロマコンサート(卒業演奏試験)ですね、5月はなんといっても。本来であればお客さんを大勢お呼びして、ショルティホール(リスト音楽院の小ホール)でのフルリサイタルの予定だったわけですが、コロナでいろいろと紆余曲折し、最終的にはNagy terem(大ホール)での無観客演奏となりました。

演奏時間は大きく短縮されはしましたが、あの素晴らしい会場で演奏できて、さらに映像ももらえる、となれば、これはもう災い転じて福となすってやつです。

あの素晴らしい音響の会場に一人だけ、という贅沢な使い方。とても貴重かつ素晴らしい経験でした。


6月

そして卒業の時期です。日本じゃぁ梅雨のジメジメやら試験やらに悩まされる時期ですが、ハンガリーは9月始まり6月終わり。ディプロマ、つまり修士号をいただきまして、ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽院のMA(修士課程)を修了しました。


7•8月

この時期、すでに国境を閉じていたり、便数がかなり減っていたり、入国時にPCR検査を受けなければいけなかったり、そのあと2週間自宅隔離をしなければいけなかったり、そんな日本に夏は帰りました。


そして夏のコンサートシーズン!この夏は長野市芸術館での大きなコンサートが2つありました。ホールスタッフや出演者はもちろん、お客様にもかなり体調や感染予防に力を注いでいただいた上での、客席を減らしてのコンサートとなりました。


1つは世にも珍しい3台ピアノのコンサート、そしてもう一つがランチタイムコンサート。

3台のピアノでアンサンブルするなんて経験は初めてでしたし、そもそも曲もろく存在しないので自分たちで編曲もして・・・という最高に楽しいコンサートでした。開催できてよかった・・・!!!

またやりたいなぁ

そしてランチタイムコンサートではソロで45分間。ハンガリーにちなんだプログラムでお届けいたしました。そしてそれに伴って人生初のラジオ出演をしました!

(▲SBCラジオ「らじ⭐︎カン!」出演時の様子)



9月

リスト音楽院のMAを卒業したあと、今度はソリストディプロマコースという修士課程の後に当たる過程に進学しました。(ちなみに入試はオンライン上で全て行われました。)

当然このときはもう世界的にウイルスで悲鳴を上げている時期ですので、ハンガリーに帰るのも大変。2回のPCR検査を自費で受けたり、飛行機が変更になったり、ハンガリーに帰っても2週間警察に見張られつつ家の外に出られなかったり。

まぁそれも今海外にいるからこそ経験できることかな、とかなんとかポジティブに考えて、3年目のハンガリー生活が始まったわけですが、この9月はコンクールのための録画をしたり、

リスト音楽院ロゴの入ったマスクを手に入れたり

コンサートを聴きにいったハンガリーのとある会場の椅子の写真がTwitterでバズったり。

なんだかんだで面白い日々が再スタートしました。



10月

地味〜〜〜〜に演奏動画を上げていたYouTubeのチャンネル登録者数が100人になりました!

YouTuberになりたい、とかそういうことではないけど、こんな世の中じゃぁネットを活用しないのももったいない、でもなんか簡単に面白い動画が出せるわけでもないし・・・という葛藤(?)の末、ほぼただのアーカイブチャンネルとなっていますが、それでもちょこちょこ更新しています笑


よかったらチャンネル登録してみてくださいませ


あとは、本格的に人に会わなくなって荒んだ心を癒しにヤーノシュ山へ登ったりもしました。



11月

ピアノ椅子、買いました。

憧れの油圧式ベンチ椅子です!座り心地最高です。



12月

あっちゅーまに年末。今年はクリスマスマーケットがなく、静かな12月となりました。

部屋の掃除や換気をよくするようになった気がします。心の環境大事。


一昨年、ヨーロッパNo.1のクリスマスマーケットに選ばれた聖イシュトヴァーン大聖堂前ですが、クリスマスマーケットはなくてもツリーはありました!




どうだろう?

はい、最後の方若干雑ですが、こう振り返ってみるとどうでしょうね?思ったよりいろいろあったように思います。

これに加えて、むかーし練習していたラフマニノフのソナタ2番を掘り起こしたり、ベートーヴェンイヤーらしくソナタや、こんな時期だからこそ大曲をとブラームスのソナタ3番やらシューマンの謝肉祭やらを譜読みしたり。あ、あと自宅隔離期間中に毎日バッハの平均律を1曲ずつ見ていくっていうのもやりました!


こうなってくると、いかに自分の目標を設定して、自分を律することができるか、モチベーションを保つか、ということがとても重要な問題になるなと日々思っています。


そして、家から出ずに部屋の中で『練習&食事&睡眠』で完結するような日々は、心にも知らず知らずのうちに負担をかけているようで、気力がどうしても起きなかったりずっと寝ていたかったりという日もありました。が、その都度アロマを焚いてみたり、ヨガ動画を見たり、映画を観たり、散歩したり、料理してみたり、いろいろと心のケアを試しつつ元気に生活しています。


まぁ、しかし、家から出ないと何が起こるかというと、そう、太るんですよね。

運動しないし、歩かないし、でもストレス?は食で解決しがちだし。笑

当面の目標は生活のサイクルに『運動』を組み込むことですね笑(笑ってられるうちに取り組もうな???)


ということで、来年は前向きな明るい風の吹く年になることを祈りましょう!!!!

良いお年を!

ということで今日はSziasztokではなく、Boldog Új Évet, Kivánok!!

(by髪を切りたい梨本。笑)

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梨本卓幹

1995年長野県千曲市生まれ。東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コース、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を卒業。その後2020年ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽院にて修士号ディプロマを取得。ソロ以外にもピアノトリオ《Trio Roppi》や現代音楽ピアノデュオ《梨本宮里ピアノデュオ》、また即興演奏やライブエレクトロニクスを用いた新曲初演など、多岐にわたって活躍を見せる新進気鋭のピアニスト。