ブダペストとウィーンでオペラを観てきたよ
オペラ(イタリア語: opera、英語: opera、フランス語: opéra、ドイツ語: Oper)は、演劇と音楽によって構成される舞台芸術である。歌劇(かげき)とも呼ばれる。
wikipediaより
ということで、今回はオペラを観てきたよ、の話。
歌劇場
さて、世の中にはいろんなコンサートホールや劇場というものがありますが、中でもオペラを専門に上演することを目的とした会場をオペラ劇場、もしくは歌劇場と呼びます。
日本にも東京の渋谷、初台駅近くに「新国立歌劇場」というのがありまして、というか日本で唯一ある本格的な歌劇場というのはこの新国立劇場しかないのですが、まぁとにかく、この場所で日々オペラやバレエなど上演しています。
実は昨年秋11月にヴェルディのオペラ『シモン・ボッカネグラ』を観に行ったりしたのですが、まぁそれはまた別の話。
そしてやはりオペラの本場というのはヨーロッパなわけです。
本場ですから、ヨーロッパには歴史的なオペラ劇場がたくさんあり、クラシック音楽を生業とする者としては、いつかはそんな本場のオペラ劇場に行ってみたいと思っていたのです。
で、行ってきました
てことで、行ってきました!!
ヨーロッパのオペラ劇場といってもいろいろありますが、今回行くことができたのはウィーンとブダペストの国立歌劇場の二箇所!!
順番にご紹介♪
ウィーン国立歌劇場
まずはオーストリアのウィーンにある、ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)。
年明けにやってるウィーンフィルのニューイヤーコンサートで、出てくるバレエのシーンで使われていたりする印象があって、個人的にはヨーロッパのオペラ劇場といったらここ、ってイメージです。(ニューイヤーコンサートをやってるのは楽友協会。)
ちょっと行けたのが夜だったので(というか開演時間割とギリギリにウィーンに到着してホテルにバサッ!!!と荷物だけ置いて飛び出してきたので)、明るい写真というのがあんまりありませんがご容赦を!
エントランス
エントランスを入るとこんな感じ
テレビで観たところだーーー!!!!
という、なんか今考えると、その感動ポイントはここではないのでは??という感じの感想で一人盛り上がっていました。笑
他にも豪華な内装をご覧いただきましょう!!!
まずさっきのエントラスをもう少し進んだところで上を見上げると・・・
ヨーロッパといえば天井画、なんてことも言われますが(誰にだ)、オペラにも所狭しと天井画がはめこまれておりました!!
そして階段を上がっていくと石像たちも佇んでおります。
正直、内部の階段を上がっていくと自分がどこにいるのか分からん!!となりましたが、道中出会うこうした美術品の数々に見惚れ・・・る時間も実はなかったんですけどね!開演ギリギリだったから!!
そして自分の席は・・・
最上階!!!笑
眺めはよい。客席を見る眺めは。
ステージは、まぁこの写真でお察しの通り半分くらい見えません。(左の黒い空間がステージ)
で、自分の席の前にあるのが字幕が出るモニター!
へぇ今のオペラは手元に字幕が出るのね・・・!!!英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などありました。
ちなみにチケットはウィーン国立歌劇場の公式HPとかで予約できます。日本語があります。すごい。
まぁ。
視界もそうだけど、周りのお客さんの民度?というの?も、どこかの修学旅行生っぽい団体がいたり、喋ってる人たちがいたりして、安いチケット(といっても€84 = ¥13882。安くはないけどな!!)取るともったいないという学びでした。
「せっかく観るならいい席で」を今後の標語にしたいと思います笑
演目は?
で、そう観た演目はですね、カルメンです!
ビゼーのカルメン。
実は留学中にもカルメンはハンガリーで2回観ていて、なぜかカルメンばっかり見てる人になってますが、まぁそれだけ人気作品で上演回数も多いんでしょう!
とはいえ今回のカルメンは本物の車が登場する現代演出版!ですが、実はハンガリーで観たうちの一回がこの演出!
現代演出の同じ作品を2回も観るとは思わなかった笑
そのときの記事はこちら。
視界はさておき、演奏はとても良かった・・・!
もう会場自体が響くんだよね、たぶんね。素敵なひとときでした・・・!
休憩中にワインもちゃっかり飲んじゃってみた🍾
こちらは9.20€でした。1500円くらい?
高い?いいのさ、ここで飲むワインは人生でそう何回もあるわけではないのだから。
・・・味はよく覚えてない。笑
きっと美味しかったんだ。いや、美味しかった!
ハンガリー国立歌劇場
お次はハンガリー、ブダペストにあるハンガリー国立歌劇場。通称Opera。
こちらはですね、ブダペストに留学していた頃から通いまくっていた場所です!
と、言いたいところですが、実は今回が初めてでした!
といいますのも、留学中、ずーーーーーっと工事してたんです。「来年完成らしいよ」と毎年言われ続けていました。結局留学中はここでオペラを観ることはできず、まぁその代わりほかの劇場でオペラを楽しめたわけですが、とにかく今回の旅でようやく行けたわけです!
▼工事中に見てきたオペラの話はこちら。
中がとにかく美しい
そんなわけで、初潜入!(正確にはエントランスにだけは工事中も入れたのですが、まぁエントランスは全体の1/10くらいなもんなので、初潜入と言ってしまおう。)
どうですか!これ!!!
写真左側にステージがあって天井を見上げるとこんなきれいな天井画がありました。
で、そう、今回は日本でいう一階席。ウィーンは最上階でしたが、反省をさっそく生かして、一番高い席(に近い値段帯の席)を買いました。買ってやりました。
とはいっても12750HUF (¥5600くらい)。やっすいですよこれは。
演目は
ただね、演目はね、名前をちょっと聞いたことあるかな?くらいの全く知らない作品だったのです。
その名も『ボリス・ゴドノフ』。ムソルグスキーのロシアオペラです。
ロシアオペラということは、そう、全編ロシア語なんですよ!!
まぁイタリア語だったとしても聴いて理解するなんてことはできないんですけども。
ここで活躍するのが字幕。ウィーン同様、ブダペストも席ごとに字幕モニターがありました。
ただこれ、膝の位置にあるんですよ。低すぎるぜ・・・
でもね、ウィーンとは異なりステージ上(ステージ空間の天井付近)にも字幕は出ていたんですよ。
あ、じゃあそっち見ればいいか!というと・・・、これはこれで位置が高すぎてステージと同じ視界に捉えることはできない笑
結局、膝の位置に出る字幕、真ん中ステージ位置、上に出る字幕の3点を必死に追いかけることになりました。
・・・正直話の内容は全く入ってこなかった笑
けど、演奏は良くて、ムソルグスキーの音楽は聴きやすいし綺麗だし、ステージは豪華だし、演者もうまいし!
そしてやっぱりというべきか、流石というべきか、合唱がとても上手くてよかった!!
ハンガリーは合唱大国といわれてますが、この作品は合唱もかなり頻出していたので、ハンガリーの合唱を味わうことができて嬉しかったです♪
休憩中は・・・
まぁ、休憩中にすることは決まってます。
はい、ワインです。
外のバルコニーに出ることができたので、夜景とハンガリーワインのマリアージュを楽しむことができました!
この白ワインはSausukaというハンガリーのワイナリーのものでした。ちなみに2000HUF = ¥900くらい
他の写真も
せっかくなのでハンガリーのオペラ、他の内見もしましょう!
まずはエントランス。
工事中に唯一足を踏み入れることのできた空間。ちなみにここはオペラのチケットがない人でも入れます。
そんでもって、エントランスを抜けていくとこんなひらけた空間に。
このアールのきいた大理石のてすり、かっこいいよね。
ワインを買った、軽食売り場のような場所も豪華です。
天井画がすごいし、シャンデリアや壁の黄金もすごい!
いたるところにシャンデリアがつられているけど、これ、今はロウソク型の照明器具だけどもさ、昔は全部ロウソクだったんだよな・・・って思うと、なんだかロマンというか、大変そうというか・・・笑
まとめ
まとめって、他になんか語彙ないんかいっていつも思いますが、まぁまとめです。
行けて良かった!!!!
音楽って、演奏自体とか、作品自体の良さというのはもちろん大事だけど、それに接する環境というものもとても大切だよなぁと思いました。空間からその世界観に浸るというか、空間ごと作品になるというか。
だからこそ、『観るならいい席で!!!』これは大切なことだと、学んだのでした。笑
いいですか、みなさん。
観るならいい席で!!!
ってことで、今日はこれでおわり!
sziasztok!!!