久々のコンサート
あったかくなってきて、でも夜とかはまだ寒い、そんな日々です。コンサートで演奏するどころか、コンサートを聴くこともなくなってはや1年強ですが、昨日ひっさびさの本番がありましたのでそのことを書きます!
室内楽コンサート
さて、昨日のコンサートは何かと言いますと、リスト音楽院の室内楽の授業で教えていただいているマルタ・グヤーシュ(Marta Gulyás)先生のクラスのメンバーによるクラスコンサートです。
先生は毎日のようにヨーロッパ中を飛び回っているような素晴らしいピアニスト・室内楽奏者で、こうコロナで国外との移動が難しくなった今でもスペインにある学校とハンガリーのリスト音楽院で数多くの生徒を抱えているほか、自身の演奏活動もバリバリやっていらっしゃいます。学校はオンライン授業へと移行しているため、先生にとっては移動時間がなくなった分仕事を詰められるので、かえって忙しくなっているのかもしれません。笑
そんなマルタ先生の室内楽クラスに入ったのがついこの前の1月のこと。
今まで数回のレッスンがありましたがほぼオンライン。今回お会いしたのが2回目でした!
素敵な会場
そんなクラスコンサート、会場となったのはブダペスト郊外にあるMegbékélés Háza Templomという教会。外見は小さくて古い、こぢんまりした造りでしたが、いざ中に入ってみると、落ち着いた色味のタイル壁、やや複雑に傾斜のついた木の天井、外の緑と光をたくさん取り込める大きな窓というインテリアで、とても開放的な雰囲気でした。観葉植物好きとしては、ピアノの横に大量のグリーンがあるのもポイント高め!笑
教会で演奏するってなんだか憧れがあるんですが、なんだかんだで今回が3年間の留学中、初めての機会となりました。教会というと、わんわん響くようなイメージがありますが、ここはそういった所謂『教会』という感じの響きではなく、弾きやすかったです。いずれそういった『教会』でも弾いてみたいなと思います。
ピアノは見たことのないFörsterという楽器。
そういえば学校でAugust Försterという楽器はちょくちょく見かけたので、その仲間かな?まぁよくわかりませんが、古い楽器です。とはいっても、音もちゃんと鳴るし、鍵盤も問題なく動くし、弦も切れていないし、ハンガリーにしてはかなりまともな状態でした。低音を中心に調律が怪しいとか、小さな音を弾こうとすると音が出ないとか、ハンガリーで鍛えられた()梨本には、そんなのはもはや大した問題ではありません笑
演奏したものは
それはそうと、そんな素敵な会場で君はなにを演奏したんだい?という声にお答えいたしましょう。
シュトラウスのヴァイオリンソナタです!1.2楽章のみですが、あの壮大でドラマティックな大曲を弾いてきました。共に演奏してくれたのはそろそろ毎度お馴染み青木馨音さんです。
グリーンがいいってさっき書きましたが、こう見るとジャングルで弾いているような感じがして面白いですねぇ笑
ハンガリーは最近一気に規制が緩くなってきているのですが(いくらワクチンのスピードが爆速だからといってワクチンを過信しすぎじゃないかと思うとか思わないとかは、まぁとりあえず別の話)、それでもコンサート会場や公共施設などは閉鎖中。今回は教会なので、まだ無観客でのみ可能だったようです。なので会場にいたのは先生と生徒、それから教会の方のみ。あ、あと実はネットでの配信もありました。(前日に知った)
どんなにお客さんが少ないといっても、やはり人前で生演奏ができるというのはいいですね。演奏前の緊張感、演奏中の高揚感、それから演奏後の程よい疲労感&充実感!久々に感じたこの感覚に、「そうそう、これこれ!これが欲しかったんだよ!!!!」という気持ちでした。やはり生演奏、コンサートはいいですね!(2度目)
考えてみたら、前回人前で演奏したのは8月の長野での本番。さらにハンガリーに限っていえば、昨年5月のディプロマコンサート以来そのような演奏機会がまるっきりなかったので、本当に久しぶりな本番でした。
今回はもちろん自分の演奏という学びはあったわけですが、それに加え同年代の演奏もいくつも聴くことができて刺激にもなりました。あとはじめましての人と英語で会話をしたのも久しぶりなような気がする笑
やはり生演奏はいいですよね(3度目。しみじみ。)
ということで
今回は、久々の生演奏をしたよというお話でした。
はやく気軽に生演奏に触れられる世の中になりますように!!
Sziasztok!!!
P.S. 外出禁止時間が20時→22時→23時、とだんだん緩められてきました。そんな中アンドラーシ大通りが歩行者天国になっていた日があって、夜に駆けてきました。