梨本卓幹の留学日記

ピアニスト梨本卓幹によるリアルタイムハンガリー留学譚

2020-09-05

ハンガリーへの帰還!からの自宅隔離(泣)

新学期が始まるので、当初の予定通り9月3日にハンガリーへと戻ってきました!

実は9月1日からハンガリーの国境がかなり厳しくなってしまい、いろいろと問題を抱えての入国だったので、そのことを綴っておこうと思います。

(ちなみに結論から言うと絶賛自宅隔離中)

日本出国はどんな感じ?

まず日本。羽田空港からJALとフィンエアーのコードシェア便での渡航でした。

空港は普段のこの時期から考えたら全然人はいないし、欠航もかなり多いようでしたし、空港のお店の大半が撤退していたのがショックでした。

出国手続き自体はなんてことなく、いつもと変わらなかったように思います。

人によってはかなり厳しく現地に住んでいるのか滞在許可証はあるのかなど問い詰められたようですが、僕の主観ではいつも聞かれるようなことだったように思います。

ちなみに僕は現在、ハンガリーの滞在許可証が切れているのですが、「申請中です」の一言で特に問題もなく通してもらえました。

(強いて言えば、荷物預けのカウンターがなんか新しくかっこよくなっていました!)

(わかりにくい笑)

さて、機内。

機内はというと、さすがに人数は少ないですよね。

乗客は20人いるかいないかって感じだったと思います。

なのでこんな感じで席を移動しまして、4列シート貸し切り(前後も無人)の10時間弱を過ごせました!

機内ではマスクは常備。

CAさんたちもマスク、そして食事配布のときは手袋&ゴーグル装備でした。

しかし相変わらずJALのCAさんの接客態度というかサービス精神は神がかってますね!!

経由地<ヘルシンキ>

そして経由地ヘルシンキへ到着。

7月頭、日本とフィンランド路線再開第1号に乗って日本へと帰国した際よりは人がいたり、お店が開いていたりして少し明るい雰囲気になっていました。が、やはり人はほぼいませんね。

実は、な話、ハンガリーへの入国はいろいろ書類があるのでそれほど心配していなかったのですが、経由地であるフィンランドが不安の種でした。滞在許可証もないし。

でも弱腰でキョロキョロしてたら不審なので、いつも通り平然を装っていざ臨んだ入国審査。

なんか、審査官のひとたちも暇そうで、なんならいつもより機嫌がよさそうでした笑

「何か書類は持ってる?」

ときかれたので、学校の入学許可証を見せました。それなりにじっくり読んでいましたが、滞在許可証を見せることなく無事通過。

「何しに行くの?音楽?へぇいいね!」と言ってもらえました。

↑ブダペストへ飛ぶ飛行機のゲート近くいた何か。笑

ヘルシンキ✈︎ブダペスト

経由地からブダペストへの飛行。

まず飛行機に乗り込む前のチェックがなかなか厳しかったです。

普段は搭乗券とパスポートのみをピッとやってすぐ乗り込むのですが、今回は一人一人平均5分くらいかけて書類チェックをしていました。

僕は先ほどの入学許可証、そしてハンガリー政府奨学金から出ている「ビザなしで入国できますよ」という書類、そして奨学金の授賞証をみせました。他の人よりも短時間(1分くらい?)で通れました。

飛行機内は、やはり人は少なかったですね。

そして搭乗時にこんな除菌グッズも渡されました。

ジェルとシート、そして飛行機は換気がちゃんとされますよというメモが入っていました。

ブダペストに到着!

珍しく後ろから降り、バスで空港内へ。

新区画の綺麗なところにつきました。(ブレてる)

そしてこのあと、入国への長い戦いが待っていたのでした。

まぁ、普段から入国に時間かかるってことはあるんですが、今回に関してはハンガリーが再びほぼ鎖国状態へとシフトしていたため、さまざまな書類チェック、そして自宅隔離の書類制作など、とっっっっっっっても時間がかかりました。

みてこの列。

1時間強ってとこかなぁ、この列を超えて入国できたのは。

この先に何があるのかというと、簡易的な関所のようなところに警察官がわらわらといます。

そして一人一人書類のチェックをしているわけです。

ここではパスポート入学許可証ビザなし入国の書類、そして事前に申請してあったハンガリー警察の入国許可証、更にどこで自宅隔離をするかを記入した紙(この列の手前で記入)を提出。警察官は1枚ずつスマホで写真を撮ったりデータを記入したりしていました。

実は日本で2回のPCR検査を自費で受け、陰性証明をもらってあったので、何の問題もなく素通りできるはずだったのですが、9月1日から急に変わったルールによってハンガリー国外の検査は認められない、ということに・・・ああ6万・・・・泣

ということで、この記事最初に掲載した赤い紙をもらい、2週間の自宅隔離を言い渡されたのでした。

この紙は玄関に貼っておかなければならず、なかなか近所の目が怖いもの。

不安にさせても悪いのでこんな感じで

『驚かせてごめんね!日本から戻ってきました。

けど、とても健康だし、2回の陰性証明もあります。

心配しないでね!ありがとう:D』

というハンガリー語のメモとともにドアに貼ってあります。

しかし、このメモのハンガリー語を1単語だけ間違えていて、日本に強制送還されたようなことになってしまっていたらしく、お隣さんに勘違いさせてしまいました笑

visszamentemが正しくはvisszajöttemでした行くと来るを間違えた感じ。

ごめんねお隣さん!(書き直しました)

これからどうするか

さて。

6万の労力もむなしく自宅隔離へとシフトしてしまったわけですが、この14日間の隔離を解く方法もあります。

ハンガリーでPCR検査を2回受けることです。

どうやらハンガリー政府奨学金生は無料で検査を受けられるとのことなので喜んで受けたいのですが、どうもアホほと時間もかかるらしく、結局14日間のうちに外出許可を受けられないこともあるとかなんとか・・・

とりあえず、どうするか悩んでいるところです。

毎度、ハンガリーへ戻ってきたときはいろんなイベントがあるんですが、今回のはなかなかヘビーですわぁ・・・

んま、それでも家でピアノは弾けるので、譜読み大会でもしておくことにします笑

前向きにね!!!!(じゃなきゃやってられん)

それではまた!sziasztok!!

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梨本卓幹

1995年長野県千曲市生まれのピアニスト。東京藝術大学音楽学部、ハンガリー国立リスト音楽院修士課程、同音楽院ソリスト・ディプロマ・コース修了。ソロもアンサンブルも幅広くこなすピアニスト。オフィス・クルテ代表。
公式HP→ https://takumi-nashimoto.com